2018/06/13 大阪
【ネタバレあり】なので、これから公演を観る方はそのままbackでお願いします。
全曲Nao’ymtプロデュースによるニューアルバム「球体」、アルバムと連動し、同名を冠する”完全独演”公演。
事前情報はこれだけで、ネタバレを一切見る事なく参加して来ました。
このアルバムは6/27発売予定だったのですが、収録予定の映像が完成に至らずで7/11に発売延期となりました。延期がなくても公演前はまだ最初の発売日すら迎えていな状態。
つまり、収録される全17曲すべて聴いた事のない曲たちなのです。
そして、いつものLIVEと違って、着席したまま観るということ。
大知は歌って踊るアーティストなので、LIVEという意識がどうしても離れませんでした。
「独演」と謳っているので、DMCrewと呼ばれるダンサーやバンドも全くなしなのか。
どういう心構えで見ていいのかすら分かりません。
ちゃんと楽しめるか、という不安もありました。
開演時間を5分過ぎて幕が上がりました。
感想をひとことで言うならば「すごかった」
「楽しかった」とか「つまらなかった」とか、その感想に行きつくには「すごすぎた」
これはLIVEではない。
お芝居を観ている感覚に近かったように思います。
歌詞を歌うというより、セリフを唄っている。
今回の公演は「音楽」「踊り」「映像」「光」そして「大知」
特に派手な演出や大がかりなセットがあるわけではなく、だけどとても壮大な世界が表現されていました。
感想が書けるほどこの公演は「簡単」なものではありませんでした。
むしろ、私のような凡人が理解するにはとても難しい世界感でした。
ただ、三浦大知の表現力は圧巻です。
三浦大知の公演なんだけど、ステージに立っているのは「三浦大知」ではなく、この作品の主人公と考える方が自然な様な気がしました。
全体的に「暗い部屋」「海」「雨の鉄橋」「森」「砂丘」など、どこかもの悲しさがあり、ステージの手前とバックに2枚のスクリーンを使って映像を投影している為、かなり立体的で、まるでその場所が本当に目の前にある様に思えました。時々、生で観ているのか、映像を見せられているのか分からない錯覚に陥ります。
お芝居やミュージカルの様にも見えますが、全ては音楽なのでセリフは一切ありません。歌詞が全く頭に入っていない状態で曲の世界観すら分からない。内容を理解するにはとても難しい。ましてや1度観ただけですんなりは入って来ません。
なので、目で見て心で感じる。
もの悲しい世界、最後の最後で少しだけ希望が見えた気がしました。
そして、また薄暗い部屋に戻って行きます。
ちゃんと曲を理解した上で観ると、全く違う世界が見えるような気がします。
MCは一切なく、エンドロールが流れ、カーテンコールもありませんでした。
物足りなさはありましたが、これが正解だった様な気がします。
カーテンコールで大知の姿を見たかったけど、多分それがあったらこの世界観はプツリとそこで切れてしまったと思うんです。
余韻を残したまま持って帰るというような、そんな感じがしました。
1時間半足らずで、少し短い様な気もしましたが、とても大きな満足感とすごいエンターテーメントで魅せられた感動。
ちゃんと理解出来ていない自分に悔しさは残りますが、三浦大知はすごかった。
1公演しか行けないのはとても残念。アルバムちゃんと聴いて、DVDで観よう。
DVD出るよね??
今回のグッズは、今までなかったアイテムがたくさんありました。
なんでこんなの作ったんだろう?って思っていたのですが、歌詞や公演に関連性のあるものだったんですね。
グッズは買わない予定だったのですが、キーチェーンがとても可愛かったので買ってしまいました。
公演後、他のも欲しくなってしまいましたがそこはグッと我慢して会場を後にしました。
その後幸せな出来事もあって、とてもいい1日になりました。